キーボードの打鍵音がうるさい!?・・・静かにする方法をご紹介!
パソコンで作業をする際に必ずと言っていいほど使用するのがキーボードです。キーボードを購入する際にタイピングのしやすさや、持ち運びのしやすさなどを考慮して購入する事が多いかと思いますが、意外と大切なのが、キーボードの打鍵音です。
カタカタという表現で連想される打鍵音ですが、この音が周囲の人にストレスを与えてしまう事もあるのです。今回の記事では、この打鍵音を静かにする方法を紹介します。
【打鍵音とは】
打鍵音とは、キーボードで入力する際に発生する音のことです。よく「カタカタ」と表現されているもので、タイピング音と呼ばれることもあります。
この打鍵音が周囲の人に不快感を与えてしまうことがあります。自分一人でキーボードを使用していれば打鍵音が気になるということは稀ですが、オフィスやカフェなど他の人もいる共用のスペースで大きな打鍵音で作業してしまうと、周囲の人々に騒音被害を与えてしまいます。近年では、大きな打鍵音をさせてタイピングすることをキーボードハラスメントと呼ばれてます。
新しくキーボードを購入する際には、デザインやタイピングのしやすさだけでなく、打鍵音が大きくないかも確認しながら購入するとよいでしょう。
【打鍵音が大きくなってしまう原因】
打鍵音が大きくなってしまう原因として、以下の4点があげられます。
・タイピングの際にキーから指が離れている
・使用しているキーボードの問題
・爪が当たっている
・心理的影響
それぞれの原因について詳しく解説していきます。
①タイピングの際にキーから指が離れている
まだキーボードを使用してのタイピングに慣れていない人に多い原因が、タイピングの際にキーから指が離れているケースです。
タイピングに慣れている人であれば、キーのどこになんの文字があるのかを把握しているので、キーボードの上を指を滑らせながらタイピングすることが出来ますが、まだキーボードに慣れていない人はキーボードの文字の配置を見ながらタイピングするケースが多く、その際にキーから指を離して次のキーを押し込むために、余分な音が発生してしまうのです。
タイピングに慣れている人であっても、キーから指を離して入力する癖がついてしまっていると打鍵音が大きくなります。
一度身についてしまった癖を直すのは容易ではありませんが、なるべくキーから指を離さずタイピングできるように心がけましょう。
②使用しているキーボードの問題
そもそも使用しているキーボードの打鍵音が大きい可能性があります。
キーボードには「メンブレン式」「パンダグラフ(パンタグラフ)式」「メカニカル式」「静電容量無接点方式」の4種類があり、この中でも「パンダグラフ(パンタグラフ)式」と「静電容量無接点方式」が打鍵音が小さいキーボードで、「メンブレン式」と「メカニカル式」が打鍵音が大きいとされます。
パンタグラフ式と静電容量無接点方式のキーボードは軽い力で入力できるのが特徴で、メンブレン式とメカニカル式はキーをしっかり押し込む必要があります。
メカニカル式のキーボードについては、軸と呼ばれるキー内部のパーツで打鍵音が変化するので、なるべく打鍵音が小さい軸を選んで購入することで音を抑えることが可能です。
代表例を挙げると赤軸・青軸・茶軸などが挙げられ、この中でもっとも打鍵音が大きいのが青軸で、もっとも打鍵音が小さいのが赤軸となっており、茶軸はその中間の軸となります。打鍵音を小さくしたい場合には、赤軸のメカニカル式キーボードを購入するようにしましょう。
自分の使っているキーボードの方式について見た目では判断が難しい場合があるので、実際にキーを押し込んでみて打鍵音が大きくないか、軽いタッチでタイピングができるかを確認するとよいでしょう。
③爪が当たっている
キーボードに爪があたって打鍵音が大きくなることもあります。爪の手入れを怠って長くなっている人や、ネイルなどで爪が長くなっている女性によくあるケースです。
爪の手入れをして短くするか、指の腹の部分でタイピングするようにするとよいでしょう。
④心理的影響
心理的な影響で打鍵音が大きくなるケースもあります。
何らかのストレスを抱えていたり、仕事に集中しすぎている場合などが挙げられます。
ストレスを抱え、イライラした気分の時についタイピングに力が入りすぎてしまうのです。また、集中して仕事をしているときに、ついエンターキーやスペースキーを押すのに力を入れすぎてしまう事もあります。
特にストレスを抱えてのキーボード入力は、打鍵音だけでなく周囲へ与えるイメージもよくりません。周りへの配慮も忘れないように気をつけましょう。
【打鍵音を静かにする方法】
打鍵音が大きくなってしまう原因はご紹介しましたが、どのようにすれば打鍵音は静かにすることができるのでしょうか。
主な方法としては、以下の方法が挙げられます
・キーボードカバーを使用する
・キーボードの下にマットを敷く
・タイピングの仕方を気をつける
・キーボードを交換する
それぞれの方法について、詳しく紹介します。
①キーボードカバーを使用する
キーボードカバーを使用することで、打鍵音を抑える事ができます。
キーボードカバーとは、文字通りキーボードの上から被せるカバーの事で、主な目的はキーの汚れ防止や、キーボードの隙間に入るゴミの予防、水濡れ対策などですが、キーボードカバー自体が薄いシリコンやゴムなどで作られているため、打鍵音を抑えるのにも効果があるのです。
この方法は、キーから手を離してしまう人や、爪が長い人、つい力を入れてタイピングしてしまう人に有効です。
使用しているキーボードに合うカバーが見つからなかったり、タイピングする際の感覚も変わってしまうので、導入する際にはその点に気をつけましょう。
②キーボードの下にマットを敷く
キーボードの下にマットを敷くのも打鍵音を抑えるのに効果を発揮します。専用のマットでなくても、タオルなどでも効果があります。
この方法は、キーボードを叩いた際の振動を吸収することで打鍵音を抑えます。力を入れてタイピングしてしまう人にはこの方法で解消される可能性がありますが、キーボード自体の打鍵音が大きい場合や、爪がキーにあたって打鍵音が発生している場合には効果がありません。
身近なもので出来る対策なので、とりあえず試してみるのにオススメな方法です。
③タイピングの仕方を気をつける
タッチタイピングを心がけてキーから指を離さないようにしたり、指の腹でキーを押すように心がけることで打鍵音を抑えることが可能です。
また、正確にタイピングをすることで訂正の為にバックスペースを押さずに済むようにしたり、よく使う単語は事前に辞書登録しておくなど、タイピングする工数事態を削減するのも有効です。
ストレスを抱えている人や、仕事に集中しすぎて入力に力が入ってしまうケースでは、一旦休憩して心を落ち着けてから作業し、タイピングに力を入れすぎないよう気をつけましょう。
④キーボードを交換する
キーボード自体の打鍵音が大きい場合には、買い替えをするのが有効です。パンダグラフ式か静電容量無接点方式のキーボードに買い換えることで打鍵音を抑えられます。
パンタグラフ式は安価なので導入もしやすいのですが、キーの高さが低いので、タイピングに慣れるのに時間を要することがあります。
静電容量無接点方式のキーボードは耐久性が高く、チャタリングが発生しないというメリットがありますが、高価なために気軽に導入するのが難しいという点がデメリットです。
それぞれの方式にメリット・デメリットがあります。自分に合ったキーボードを使用するようにしましょう。
今回はキーボードの打鍵音の原因と、対策方法について紹介しました。
キーボードの打鍵音は自分では気づきにくい部分なので、他人からの指摘に素直に耳を傾け、改善する意識を持つのを忘れてはいけません。
新しいキーボードに変えたり、タイピングの方法を変更すると最初は戸惑うかもしれませんが、必ず慣れてくるものです。自分のタイピングだけでなく、周りへの配慮を忘れないように心がけましょう。