

キーボードの種類とは?その違いと選び方を知っておこう
【キーボードの種類とは?その違いと選び方を知っておこう】
キーボードは、パソコンの入力装置として重要な役割を持ち、その良し悪しが作業効率にも大きく影響します。
しかし、単に高いキーボードならいいという訳ではありません。
自分に合ったものを探す必要があるのです。
キーボードにはどのような種類があるのか、また様々な違いがあることを知っておき 、自分に合ったキーボードを選びましょう。

【キーボードの種類とは】
キーボードを種類別に分ける場合、大きく2つの方法があります。
1つ目は、キーの数の違いです。
2つ目は、キータイプによる違いです。
キーボードのキーの数には、主に6つの種類があります。
その内、Windows用は4種類、Apple用は2種類です。
また、その中にはAndroid対応やiPhone対応のキーボードもあります。
テンキーが付いているキーボードが一般的ですが、コンパクトタイプのキーボードにはついていないこともあります。
また、もっとキーが少ないタイプもあります。
ここでは、フルキーボードといわれるテンキーが一体型になっているタイプの種類の違いについて解説します。
Windows用のキーボードの中で、最もキーの数が少ないものは101キーボードといいます。
これは、英数字の入力用のキーボードです。
このキーボードに、Windowsキーと言われるWindowsのマークのキーと、アプリケーションキーを加えたものが104キーボードです。また、101キーボードにかな入力を加えたものは、106キーボードといいます。106キーボードには、変換キー、無変換キー、カタカナ・ひらがなキーと、右下の「む」と「ろ」のかな入力用の2つのキーが追加されます。
その106キーボードにWindowsキー2つとアプリケーションキーを追加したものが、109キーボードです。
Apple用のキーボードは、英語入力用のUSキーボードとかな入力ができるJISキーボードの2つがあります。
キータイプには、大きく分けて4つの種類があります。
それぞれメンブレン式、パンタグラフ式、メカニカル式、静電容量無接点方式といい、キーの構造が異なるのです。
メンブレン式キーボードは、全体のキーをすべて一つの基盤でカバーしているものです。ラバードームという構造で押されたキーを押し戻すようになっていて、打鍵の感触が特徴的です。このタイプが、最も広く使われています。
パンタグラフ式キーボードは、メンブレン式と比較してキーを支持する構造にひし形のパンタグラフが追加されています。
タイピングが軽いタッチでもできるようになっていて、薄型のものが多いでしょう。
メカニカル式キーボードは、キーがそれぞれ独立している仕組みとなっていて、他のキーボードより高額なものが多いのが特徴です。ゲーミングキーボードなどは、多くがこのタイプを採用しています。
静電容量無接点方式キーボードは、メカニカル式と同様にキーが独立しています。違いとしては、キーを下まで押し込まなくてもいいため、静かにタイピングができます。耐久性も高いので、大量にデータを入力する場合などに向いています。
キータイプは、打鍵感に大きく影響します。打鍵感が異なると、使用していても違和感があるものです。普段使っているものに近いものか、あるいは普段より使いやすいと感じるものを選ぶのがおすすめです。
【キーボードの違いについて】
キーボードの種類について解説しましたが、キーボードには同じような種類でも様々な点で違いがあります。
その違いについて、解説します。
まず、キーボードの違いでよく注目されるのがキーピッチです。これは、隣り合うキーの中心同士の距離を示したものです。
基準となるサイズは19㎜とされていて、それより広いものや狭いものがあって使い心地が異なります。
一般的に、キーピッチが狭いタイプは手が小さい人が使いやすく、広いものは手が大きい人が使いやすいとされています。
実際には、使い慣れているサイズのものが一番使いやすいでしょう。
キーストロークという、キーを押し込んで入力が認識されるまでの深さも大切です。標準としては3~4mmほどで、深いものは誤入力し辛くなる代わりに素早く入力しやすいでしょう。浅いものは軽いタッチで入力することが可能ですが、誤入力も増えるでしょう。
接続方式にも違いがあります。大きく分けると有線と無線ですが、さらに細かく分けると無線にはBluetoothや2.4GHz無線などがあります。
無線の場合は、ケーブルがないので取り回しが楽なのですが、電池切れには注意しなくてはいけません。
有線の場合は、電池の心配は不要なもののケーブルが邪魔になるかもしれません。
キーボードによって、静音性も大きく異なります。
メカニカル式のキーボードは、キーの沈み方が大きいため音が大きくなりやすいのが特徴です。
静音性が高いものを求める人の多くは、メンブレン式を選びます。しかし、パンタグラフ式のキーボードにも静音性を高めたものはあります。静音性ばかりではなく、打鍵感やタッチの違いなどにも注目して選んだ方がいいでしょう。
ゲーミングキーボードと呼ばれる、通常よりも多機能なものもあります。
その多くはメカニカル式で、複数キーの同時入力ができるロールオーバー機能や、キーボードの各種操作をプログラム通りに再生できるハードウェアマクロ等の機能があります。
キーボードを持ち歩くことを想定している場合は、携行性に優れたタイプがおすすめです。
スリムタイプやコンパクトタイプの他、折り畳み可能なタイプなどがあり、タブレットケースと一体になっているものもあります。
【自分に合わないキーボードを使うと?】
ほとんどの場合、キーボードとしての種類が異なっていても機能には大きな違いがないので、どれでもいいと思う人もいるでしょう。しかし、自分に合わないものを使い続けていると、後々大きな影響が出ることもあるのです。
自分に合わないものを使用すると、まず入力のスピードが若干遅くなりがちです。そうなると、作業効率もその分落ちてしまうでしょう。また、タイプミスも増えてしまいます。
使い勝手が異なると、手に無駄な力も入ってしまいます。そのせいで、手も疲れやすくなります。特に、長時間キーボードを使い続ける場合はその影響も顕著になるでしょう。
指の疲れだけではなく、手首や肩にも影響が出ることもあります。腱鞘炎や肩こりなどを引き落とす原因にもなりかねないのです。
また、ノートパソコンのキーボードの様にキーピッチが狭いものを慣れずに使っていると、姿勢が悪くなることもあります。
キーボードは、入力のスピードにも影響します。タイピングが早いと、キーボードがそれに追いつけないこともあるのです。
タイプミスが多いと思っていたら、キーボードが反応しきれなかっただけ、ということもあります。心当たりがある人は、一度高性能なキーボードを試してみてはいかがでしょうか。
このように、自分に合わないキーボードを使っていると多くの悪影響が起こり得るのです。
キーボードの違いを知って、自分が求める機能などを考え、自分に合ったものを探してみましょう。
仕事上、キーボードを使うことが多いという人であれば、キーボードにはこだわるべきです。
似たようなものだから安いものでいい、と選ぶのではなく、自分にとって使いやすいものはどれか、と考えて選んでみてください。
自分に合ったキーボードを見つけることができれば、作業効率も向上するでしょう。
ぜひ、様々なキーボードを試してみてください。